実在した哀しき連続殺人犯を元にした話。
アイリーンを演じるために激太りし、眉を全剃りしたシャーリーズセロンの役作りとその気合いに見合う演技には脱帽。
彼女の不器用ながら懸命に希望を持とうとするも社会は彼女を見下し、相手にしない。アイリーンの経歴だけ見てどんな人物か見ようともしない。
ただ彼女は最初から最後までクズであるから同情の余地はないかもしれない。例えまともに面接をしたとしても落ちるだけだろう。
しかし、彼女がそのような人生を歩まねばならなかったのもまた社会が引き起こしたことでもある。
娼婦に対する社会からの見下しと、その見下しに見合う行動をしてしまうアイリーン。
またシャーリーズ自身も壮絶な過去があり、彼女のその体験もまた演技の厚みを加えたのかもしれない。
セルビー役のクリスティナリッチが美しい。
