青豆

バベルの青豆のレビュー・感想・評価

バベル(2006年製作の映画)
3.8
早起きすると、6時の時点で空は既に晴れ渡っている。猫たちの朝ごはんを終え、ゆっくりコーヒーを飲みつつチョコファッションをかじって自分の朝ごはんとし、どれ黄砂で汚れた車でも洗おうかと久しぶりに時間をかけて洗車。丈が気になっていた仕事用のずぼんを直しにユニクロへ行き、今年の夏は暑くなるのかなあなど考えつつ何枚かブラウス等を試着。帰宅してもまだ12時で、のんびりと穏やかな気持ちで、いつも観られず終いだったバベルを今日こそはと観始めた。

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開始5分もしないうちに、そんな爽やかな気持ちはすっかり消え失せ、鉛を飲み込んだかのような重い気分が2時間半ずーっと続く事となった。
三つのセクションをとおしてそれは変わらず、結婚式だったり少し平和であろうシーンであっても同じだった。

愛情が消えかけている妻がモロッコで撃たれ、下の世話をしながらキスをする二児の父ってどんな気持ちなんだろう。
母が亡くなり、気になる異性を友人に取られ、父とコンタクトを取りたがる警察の前で裸になって泣く聾の女子高校生ってどんな気持ちなんだろう。
それがなぜだろう、不思議と分かってしまう、分かりすぎる。まったく自分のいる世界とは違うというのに。
正直終わった時ホッとしたけど、この映画の魅力ってそういうところなのかもしれないな。
唯一の和みポイントは、天使のような子役時代のエルファニングです。
青豆

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