SYU

バベルのSYUのレビュー・感想・評価

バベル(2006年製作の映画)
4.0
2021/09/02
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
ブラッド・ピット
ケイト・ブランシェット
ガエル・ガルシア・ベルナル
役所広司
菊地凛子

【それは、一発の銃弾から始まった】

モロッコで発生した銃撃事件をキッカケに、アメリカ、メキシコ、そして東京に暮らす人々が巻き込まれていく様を描くヒューマンドラマ。

ガエル・G・ベルナルでもう一本。

序盤の銃撃シーンで一気に緊張感が高まる。
メキシコで危険に晒されていく子供達、更には東京を舞台にした危うい少女の物語と父親の苦悩、多種多様な登場人物の物語が次第に繋がっていく展開は見応えがあり、かなり長めの物語ではあるが、あまり飽きずに見れた記憶、各国の実力俳優達による緊迫感溢れる演技が見事でした。

本作での東京を見た時に何故かR・スコット監督の「ブラック・レイン」を思い浮かべた、美しいが見方によっては禍々しさを感じるネオンとそれに吸い込まれていくような怖さ、上手くは説明できないが胸に重みが来るような感覚に陥った一本だった。

時間があれば、もう一度見直してみたい。

鑑賞日2007年 劇場にて
SYU

SYU