サブカル女子のポジティブオサレムービー的な。画と音も一役買う。成り行きで起きた奇跡にサクリと対応する個性的な不思議ちゃんJUNO。クセのある性格に加え物語にしっくりこないちぐはぐさを感じるものの念入りに作ってるのかもしれないとは思わせる。妊娠を悲観的に捉えることなくあくまで肯定的に考えコトを進めるJUNOと友人や家族はパワフル。育てられないからとひとつの選択肢に縛られがちな頭を柔らかくする。ただそんな子でも決断後のジレンマは起きるその為の覚悟・支援や指南は必要だろう。対する不妊で悩む奥様ヴァネッサの描写も良い。彼女はJUNOと違って普通で真面目だけれどいいお母さんになるんじゃないかと思う。
30歳監督2作品目&初脚本の初々コンビ
アカデミー脚本賞
