ホワイトボール

JUNO/ジュノのホワイトボールのレビュー・感想・評価

JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)
4.0
高校生でも性交するのが当たり前な現在、学生のうちに妊娠することはあり得る時代であり、中絶をして心の底から傷ついている若い女性は日本でも少なくないと思います。高校生だけど産んじゃおう、育てられないから子供に恵まれない夫婦に渡そうという発想は浅はかなのでしょうか?重い問題なので決して軽視してはいけませんが、そうして夫婦に渡された子は幸せに育つと思うし、誰も辛い思いをしていないのではないか。逆に育てられないけど産んで、欲しい人に託そうというこの映画のやり方は、シンプルに傷つく若い女性や捨てられるはずの命を救えるのではないかと思います。重い内容なのに終始軽いテンポで描かれていて新しい倫理の解き方だと思いました。