オーウェン

あの子を探してのオーウェンのレビュー・感想・評価

あの子を探して(1999年製作の映画)
3.5
中国の片田舎。
急病のため倒れた代用教師のため、13歳の少女ウェイが臨時教師として派遣される。
期間は一ヶ月で、子供を脱落させなければボーナスが。

期間の中でホエクーという生徒が突如来なくなり、街に一人で出稼ぎに。
ウェイはお金を何とかやり繰りして単身街に向かう。

冒頭の風景から田舎であると同時に、貧困なのが明らかに見て取れる。
学校はボロボロだし、道なんて整備されてない。
だから配役をほとんど素人としたチャン・イーモウの決断も意味がある。

街の撮影もかなりゲリラ的で、子供が食べ物をねだってテーブルを回り歩く描写が目につく。
それからするとテレビ局の件は唐突だが、あくまで目的は人探し。
ウェイのやれることの最大限がそれだったという結論は納得できた。
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