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(500)日のサマーのtravisのレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
3.5
兎に角、これはサマーとの恋愛物語ではなく、ビッチはサマーです。
しかし、サマーも『卒業』を観て号泣してからは何かが変わります。
この映画が秀逸なのは、トムの成長物語なのは表の主題ですが、裏ではサマーも成長していたんでしょう。
時系列で配列すればわかると思いますが、号泣してからのサマーはトムに対して明らかに何かが変わったんでしょう。
パーティー、公園での出会いと会話。サマーは何かを期待していたのかもしれません。
でも、この映画はトムの成長です。
恋愛と仕事でひとつ階段を上ったトムは、新たな出会い、オータムと。
なかなか秀逸な作品です。だってラスト手前までがすべて伏線なんですから。
この手法では、『ワンダーランド駅で』の方がお洒落で大人で、粋で素敵だと思います。
とはいっても、この作品はトムが魅力ある男性に成長する物語です。
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