わらじ

ひなぎくのわらじのレビュー・感想・評価

ひなぎく(1966年製作の映画)
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ひえ〜はちゃめちゃ
映像の良さがいいね

超きままに振る舞ってるように見えるふたりだけど、なんだか、「気ままで陽気でイタズラっぽい自分達」を演じてるみたい
自分にみせるための自分を作り上げてる?一挙手一投足が、鏡の前でおどけてみせたりポーズを決めたりするときの仕草ってかんじ…文章下手くそで意味伝わるかわからん
ほんとに私たちってダメ人間…ていいつつも、それすら台詞でしかなく、実際はそんなこと思ってなくて、楽しんじゃってるかんじ

2人の言動や衣装や身体は劇中に何人も登場する男性キャラクターたちに見られるためのものではなく、自分たちが鏡を見つめて、鏡の中の自分から見つめられるためのもの
食欲も性欲も自分たちが自分たちを楽しむための手段でしかない…ようにみえた
何でもかんでも食い散らかしてるあの感じ…つまりそういうことよ(どういうこと?)
電話越しに必死で気持ちを伝えてくる蝶採集家を2人で笑いながら、ソーセージやらバナナやらをハサミでジャキジャキ切ってるの、つまりそういうこと(どういうこと?)
あと食べ物関連のシーンだと、頭で卵わるとこが良かったな🥚

最後の方で2人がハサミで切り合う仕草をして、ほんとに映像がパッチワークみたいになっちゃうんだけど、なんだか、これはみんなの物語だよと言っているようにも思われた
この2人がいろんな人の心の中に無数にいるよっていう…
一応2人の名前はマリエ1、マリエ2になってるぽいけど、いろいろ違う名前使ってたじゃん
そもそもマリエ1マリエ2ってのが、この2人が固有名詞の誰かじゃなくて、至る所にいる大勢って感じするし
てかマリエだかユリエだか(ユリエの時もなかったっけ?)日本ぽい名前出てくるのちょい気になっちゃう
ほんとにチェコにそういう名前が良くいるのか(聖母マリアからマリエ?)日本の名前をとってきてみたのか(いや、ないとは思うけどだとしたらなんで…)

社会主義国家だったチェコスロバキアで撮ったってことで、いろんなメタファーとか、メッセージが込められてるんだとは思うけど、チェコスロバキアのことにあまり詳しくないし、今はわからないな…
ただ、理想を演じることはできるけど、それはいつか壊れる…みたいな解釈はできるのかもと思った

まだちょっと触れただけなんだけど、チェコスロバキア、そして今のチェコ、(スロバキアの作品はまだ出会ってなくてわからん)映画、すごくない?なんか本当に独自路線で…良いなあ
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