HAYATO

ムーランのHAYATOのレビュー・感想・評価

ムーラン(1998年製作の映画)
3.4
2024年17本目
ディズニーの長編アニメーション
中国の豫劇『花木蘭』をモデルとした物語
年老いた父が国を守る戦いに行かねばならないと知ったムーランは、父の代わりに軍に加わるため、男に成りすまして戦に出ることを決意する。
ディズニー映画の中で、有色人種のヒロインが登場したのは『ポカホンタス』に次いで2作目
『美女と野獣』、『アラジン』のアニメーター&エフェクト監修を務めたバリー・クックと、『ライオン・キング』でスーパーバイジングアニメーターを務めたトニー・バンクロフトが監督。
去年引退を発表したディズニーが誇る伝説のアニメーター・マーク・ヘンが、ヒロインのキャラクター作画を担当。
一体何作に携わっているんだ?というくらいディズニー作品に引っ張りだこの山寺宏一さんは、本作にもムーシューの声優としてしっかり登場。
「王子様を待つ女の子」を描いてきたディズニー作品のステレオタイプを脱却したストーリーであり、その後の『プリンセスと魔法のキス』や『塔の上のラプンツェル』、『アナと雪の女王』のように、主体的に行動するヒロインを描いている。
フェミニズム的な要素も含んでおり、「女は女らしくあるべき」という風潮が根強くある中、自分らしさを貫くムーランは、勇ましくてカッコ良い。
女性だけでなく、男性もジェンダー規範のもとに生きることを余儀なくされていて、その苦労や悩みが楽曲の歌詞にも現れている。
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