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ムーランのいなぷっとのレビュー・感想・評価

ムーラン(1998年製作の映画)
3.6
・きっかけ
実写版公開にあやかって。

・あらすじ
舞台は古代中国。女性として役目とは、一体なんなのか。親の言いなりで、ムーランは日々縁談に伺っていた。男勝りの明るさと度胸を兼ね備える彼女は、このしきたりに疑心感を抱いていた。
そんなある日、町がフン族の侵攻を受け、各家庭の男性1名を徴兵する司令が民に下った。ムーランの家庭にいる男性は、足腰の悪い父親のみ。国のためならばと、父親は徴兵となる準備を始めた。しかしムーランは黙ってはいない。足腰が悪いのに、戦えるわけが無い。そして、家族を守りたい。こんな想いから、無断で家を抜け出し、ムーランは自ら男性に混ざって徴兵となるのであった。

・感想
公開されたのは20年以上前だが、近年取り上げられている女性活躍がテーマとなった映画だった。
男だから○○、女だから○○といった、男尊女卑と呼ばれるしきたり。世の中から払拭されにくいこの時代に、どう生きるべきか教えてくれた。
ムーランは、明るく勇猛果敢に見え、土壇場では不安いっぱいになる素朴な女性であった。それでも、家族の為に、そして誰かの力になりたい想いが周りに伝わった。気付けば御先祖様も、同じ徴兵仲間も、リーダーも手のひら返し。ラストにかけて爽快感が増す一方だった。
ラストシーンのムーランに捧げたお辞儀こそ、性別など関係なしに人として崇拝された瞬間が垣間見れた。性別や人格で差別するのではなく、いち人として周りの人と繋がっていく重要性を教えてくれた。
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