社会のダストダス

ムーランの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

ムーラン(1998年製作の映画)
3.0
「美女と野獣」「アラジン」「ライオンキング」といった90年代のディズニー作品の中では若干影が薄い印象の本作(日本だけ?)。昔の中国を題材にした特徴的な作画。戦争を扱っていて、当時は珍しかった武闘派ヒロイン。王家の人間じゃないけど一応ディズニープリンセス認定を受けてる。

昔の中国、由緒ある家の一人娘ムーランは国を守るための戦いに行かなければならなくなった年老いた父親にかわり徴兵に応じる決心をする。ムーランは男装して家の守り神である竜ムーシューと幸運のコオロギのクリキーと共に旅立つ。

訓練が始まってからは仲間からの嫌がらせを受けてしまうが、サブキャラたちも憎めない人たちなのですぐに仲良くなる。
訓令兵たちを束ねるシャン隊長が本作の王子様枠にあたるが、お国柄を考慮してかプラトニックな関係にとどまる。

中国を舞台にしているので他のディズニーアニメーションに比べ絵は独特な印象を受けたが、中盤の雪山での戦闘シーンはかなり圧巻で雪崩の描写もすごい。ムーランはここで司馬仲達も真っ青になりそうな大戦果を挙げる。

最近劇場でよく実写版の予告編を目にするが、魔術を用いる悪役などアニメ版からかなり変更されてそうな印象を受けた。竜のムーシューはCGでカッコいい感じになったりするのだろうか、コオロギのクリキーはただの虫になってしまうのか… いろいろ気になる。