ナージャの川に石投げるの可愛すぎる。
音楽がすごく素敵で、”合ってる”と感じたのだが、
ドキュメンタリーであれだけ音楽が全面的に効果を及ぼすようなのは初めて見たかも。
(『アレクセイと泉』では坂本龍一が音楽担当しているという…)
編集が佐藤真というし、なんだか不思議なドキュメンタリーだわ。
本作が将来のナージャにとっての”私の村”として見られることを思うと少しジンとくる。
タイトル、面白いよ。
年少のナージャの名で村民の過去と未来を代表・象徴するような。
対象を控えめに、ヒューマニスティックに、愛でるような写真的映像、
引き目の静的な反復はドキュメンタリーとして見たことがない類のものだった。
どういう効果を狙ったものなんだろうか。
季節は一つ巡らせるし、6家族の特徴的な面はきちんと描く。
その上での反復と、祝祭・葬儀のハレとケ。
そしてそれを外部から揺すぶり制限する、チェルノブイリ周りのトラブルと付いて回る社会・経済的制約。
生活の全体像、特に文化的な側面、地理的な側面をしっかりと描いているイメージ。
それは上記の控えめな愛でる視点に通ずるか。
その中での、個々人へのスポットが(特にナージャのそれ)がジンとくる。
画質がもっと綺麗だったらよかったのに、とは思う。
写真集の方はモノクロで鮮明に写っており、
しかしやはり”同じものを写している”という感じはした、
がより個人にフォーカスしているようにも思った。