マンション

タイタンズを忘れないのマンションのレビュー・感想・評価

タイタンズを忘れない(2000年製作の映画)
4.0
白人と黒人がいがみ合っているところに颯爽と現れるデンゼルワシントン。ははーん、これはまたデンゼルがみんなを諭してハッピーエンドやな、と思いきや、
いや、その通りかい!
直球でええやないかい!

人種問題はこれまでもさんざん他で描かれてきてるし現実でも胸糞な報道を目にするので事実としては理解しているつもりだが、そもそも何で白人は黒人のことクソ扱いしたがるのか。自分も他人も人間は皆同じ、ていう当たり前のことを理解するのに、そんな大変なことか?て思ってしまう。
特にそう思ったのには、ゲイリーが大変なことになる直前に、ゲイリーの彼女が、“私も(人種の違いを受け入れるのに)努力するわ”とか偉そうにほざくやつ。なんじゃそれ。差別意識みたいなものって自分が間違っていたことを自覚した時点で消えて無くなるものではないのか。それを何が“白人である私が黒人である貴様らの為に努力してあげよう”みたいに言うて、ナニ様目線やねん。

とかその時点では腹立ったものの、最終的にはこの女の子も含めて全員が成長してお互いに優しくなれるので、オールオッケー。この映画、観ていてめちゃくちゃ気持ちが良い。

賢者の頂点と思われてたデンゼル自身でさえ、終盤には逆に守備コーチのパパに諭されて自身のおごりを反省するくだりも感動。ありがとうデンゼル。