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愛・アマチュアのleylaのレビュー・感想・評価

愛・アマチュア(1994年製作の映画)
3.9
ハートリーの常連キャストにフランスの大女優イザベル・ユペールが加わった、いつもよりはちょっとだけ過激なラブサスペンス。

最初はいつものハートリーっぽくないなぁと思ったけど、観終わって、この筋書きをこんな風に作れるのって、結局はものすごくハートリーらしい作品だったんだと思った。

人物設定が面白い。
記憶喪失の男トーマス(マーティン・ドノヴァン)。実はオランダの悪人なのに、記憶をなくしたら別人。いい人にしか見えないよ。

男を家に泊めてあげるイザベル(イザベル・ユペール)。元尼僧で今はポルノ作家。ポルノ小説を書いても詩になっちゃう。色情魔なのに処女とか、マリア様のお告げがあったとか、知的美人なのに不思議系女子。トーマスに恋をする。

ポルノ女優ソフィア(エリナ・レーヴェンソン)。彼女が出る作品を観ただけで観た人が逮捕されるという過激な作品に出演している女優らしい。全然そうは見えないけど、そこがツボ。

この3人が絡んで、男の過去がだんだん明かされ、組織に命を狙われたり、警察に追われたりします。

銃撃シーンや逃亡シーンもあるけど、何度撃っても倒れない男の描写とか、拷問シーンのゆるさに笑ってしまった。

注目はエドワード(ダミアン・ヤング)という男。主役じゃないのにだんだん面白くなっていって目が離せなくなった。

いろいろ謎は残るけど、ラストにイザベルがたったひと言で愛を表現する。もう、そのひと言でいいんです。

ハートリーが映すNYの路地裏が好き💖
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