ユウ

ミシェル・ヴァイヨンのユウのレビュー・感想・評価

ミシェル・ヴァイヨン(2003年製作の映画)
1.7
なんというか、かなり色々と定まっていない映画。
F1レーシング映画と見せかけて、実際はレース会場で繰り広げられる工作というか人質を取っての脅迫と殺人未遂という事件がメインである。
主人公はその事件の被害者。
ピットチームなどが大勢いるため登場人物が多い。だがそのほとんどはまともに喋らない。結果、ろくすっぽ会話がないまま進むしレースはしないという状況。
別に、それならそれでそういう映画としてくれればいいものを、なぜか主人公ミシェル・ヴァイヨンをどんなカーレースでも無敵の超人設定にしている。
まともにレースしないので、当然死に設定であり、いくらなんでも現実離れし過ぎである。
そして極め付けは、メカニックデザイン&メカニックリアリティはハイレベルということ。
普通であればこれは絶賛されるべきポイントだが、前述のような支離滅裂さを持つ本作において、歪さを悪目立ちさせるファクターとして機能している。

この映画は結局何がしたかったんだろうか?
だが最序盤のシーンはとても美しく、思わず引き込まれた。全体的には1.0相当だが、最序盤の良さでおまけしてスコアは1.7!
ユウ

ユウ