砂米

クラッシャージョウの砂米のネタバレレビュー・内容・結末

クラッシャージョウ(1983年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

キャラデザが豪華すぎて目玉が飛び出るかと思った。キャラ一体一体に著名な先生が専属で描いているありえなさ。それにつられて鑑賞した。


豪華な製作陣の方々、ファンの方には大変申し訳ないのですが、個人的には面白くはなかったので好きな人はどうか読まないで下さい。

感想としてはなんだか勿体なかったに尽きる。豪華で丁寧で良作の予感がするのに、肝心のストーリー、物語の運び方が上手くない。でも作画の良さ、音楽はすごく良い。脚本以外は全て揃っているのにな、と感じた。

物語が行き当たりばったりで、主人公達が何か行動を起こしてもことごとく失敗する。
どんどん流されていくので一体何を観ているのか分からなくなり、こちらの集中力が切れて長く感じてしまった。
ストーリーがどう転ぶか分からない、主人公の行動が上手くいかない、という点は悪いことだけじゃなくて、あっと言わせる展開になる作品もあるけど今作はそうではない。
とても丁寧にいろんな場面を描いているけど詰め込みすぎて話に軸がないし、リアルなのかもしれないが失敗続きではまたか…と萎える。
もう少し手に汗握る展開と成功の爽快感が欲しい。

加えてジョウ率いるチームもあまり愛着が持てない。特に女の子の芸風が古くて疲れてしまった。
主人公は真面目なのは良いことだけど、その名の通りもっとクラッシャーになっても良かったのでは。(酒の力を借りずとも。戦いの場限定で。)
物語が行き当たりばったり、自由なキャラは同じ点のGotGがなんだか恋しくなった。
悪口ばかりになってしまって本当に申し訳ないです…。

ただ作画は最高に丁寧で見ごたえがある。本当に丁寧。
何て言えば分からないけど納豆ミサイルだと白い色の尾(煙?)がカラフルだったのが一番印象的だった。
全体的にもカラーリングが華やか。コメディタッチな明るい作風に合っていて軽やかで素敵だった。
加えて音楽も良い。
ストーリーを除けば全体的に質がとても良く、実際は分からないけどお金がかかっているようなリッチさが心を豊かにしてくれた。
砂米

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