後にも先にも椅子をここまでカッコよく扱った映画はないんじゃないかというくらい椅子が印象的。
比重をドラマに置きたかったというのはわかるのだが弟殺しに言及するシーンが少なく、ワイアットは何をやっているんだと思わなくもないのが残念。
だけどもドラマ優先のおかげでワイアットもドクホリデイもここまでカッコよく見えると考えれば甲乙つけ難い。
ドラマや馬、決闘シーンだけでなく奥行きを使った銃の受け渡しのシーンや白黒だからこその光と影の対比、そして人、物の配置に気を配られた長回しなど見れば見るほどジョンフォードという監督は一筋縄ではいかないなと驚嘆させられる。