みおこし

女性No.1のみおこしのレビュー・感想・評価

女性No.1(1942年製作の映画)
3.4
サムとテスはニューヨーク・クロニクル紙の記者という縁から出逢い、やがて結婚する。国際ニュースの欄も担当し、世論調査で話題の「女性No.1」に選ばれるなどして多忙を極めていくテスの代わりに、家事などをサムが率先してやるようになるが、やがて2人の結婚生活に軋轢が生じてくる...。

クラシック映画史を代表する名コンビ、スペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘプバーンによるコメディ。アカデミー賞の脚本賞を受賞しているとのことで、当時流行っていたいわゆる「スクリューボール・コメディ」なのかと思いきや、そこまでポンポンと会話が弾むわけでもなく、ちょっぴり寝てしまいました...(笑)。
でもバリバリのキャリアウーマンを演じるキャサリンはとにかくカッコいいし、他の作品と比べてもトップクラスに魅力的な役でした。戦前のこの時代に、仕事において男性に負けないくらい第一線で活躍する女性を描いているっていうのが画期的だなと思った反面、ラストは「それでも女性は家庭に入るべき」のようなメッセージがこもっている感じもして、この中途半端な感じは時代だなぁ...と。

ギリシャから孤児を引き取るシーンが個人的に一番ツボでした(笑)。

それにしてもジョージ・スティーヴンス監督って大作映画や重い映画を多く手がけているイメージが強かったのですが、こういうコメディ作品も撮っていたんですね!
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