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レ・ヴァンピール -吸血ギャング団-のUえいのレビュー・感想・評価

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約7時間という長さに驚くが全10話の連続活劇なのでドラマに近かった。ヴァンピールという盗賊団と、それを追う新聞記者フィリップの物語なのだが、100年以上前の作品なので流石に古さが目立った。ただ、とても魅力的なキャラクターが多く、超有名な女盗賊のイルマ・ヴェップや、個人的にはサイドキックのマザメットが大好きになった。

新聞記者フィリップはヴァンピール盗賊団を追っていた。しかし同僚のマザメットは盗賊団の一員で、フィリップの資料を盗んでしまう。しかしフィリップはこれを許し、マザメットは協力する様になる。マザメットは盗賊団を追う中、犯罪を止めたおかげで莫大な報酬を受け取り、お金持ちになってしまうのも面白い。

盗賊団のボス大ヴァンピールはアメリカからやってきた富豪などをターゲットに盗みを繰り返していた。二番手とも言える位置にいるのがイルマ・ヴェップという女盗賊で、全身黒タイツの姿が印象に残る。しかし組織は一枚岩ではなく、団から独立した催眠術師のモレノの陰謀によって大ヴァンピールは殺されてしまうのだった。その後も、科学者ヴェネノスにボスが変わるが、イルマ・ヴェップは最後まで登場する。

主人公のはずのフィリップは、最後に妻が囚われた時だけ少し活躍するが、重要な手がかりはほとんど相棒のマザメットのお陰で見つかるのが面白かった。盗賊団についても、イルマ・ヴェップを中心に動いていて、よほどの人気の高さが伺えた。
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