カプカ

灼熱の魂のカプカのレビュー・感想・評価

灼熱の魂(2010年製作の映画)
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母の遺言で会ったことが無い父と兄を探してくれということで明かされていく母の物語。
過去の回想と現在の聞き込みをクロスさせながら描かれる知らなかった壮絶で重すぎる運命とそれでも残る母の愛。荒野の地で燃え盛るバスの炎とプールの水、秘める思いを見せてくれた恐ろしい傑作です。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の辛い運命を背負いながらどう生きるかと巨大な母の存在というのが詰まった『灼熱の魂』は
『デューン 砂の惑星』『メッセージ』『ブレードランナー 2049』と他の作品にも繋がる要素がすごく多くて、監督自身にとって大事な映画なんだろうなというのをすごく感じる。
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