やま

灼熱の魂のやまのレビュー・感想・評価

灼熱の魂(2010年製作の映画)
3.8
薄々どうして母親があそこで死んだのかその理由の一部には気づいたが、本当の真実は気づけないし、重すぎる。
ストーリーは誰も知らない母親の過去を子供たちが探すといったもの。現在と過去を上手く繋ぎあわせる手法はさすがすぎる。
真実は最初から映し出されている。
見終わって見直してみると、真実しかなかった。
しかし衝撃の真実には、さすがに無理がありすぎる設定のようにも感じれる。手紙はそもそもいつ書いたのか?放心状態のフリをしていたの?一度治ったのか?僕が見逃したのかもしれない。この手紙の時間を理解できなくてムカムカする。

ドゥニ監督の映画といえば、重低音響くあの感じというイメージがあるのだけれど、今作は作られた重低音ももちろんあったが、印象的だったのは、自然の音。人の叫び。燃える音。よりリアルさが増す。より映画に夢中にさせられた。

初期の方の作品だからか、彼らしいカメラワークもまだなかった。あのアップしていく感じの撮り方も彼らしくて好きなんです。知らないキャストばかりの映画って個人的に映画の世界に入り込みやすい。

母と子その結びつきは、大きすぎる。
灼熱の魂。この灼熱の夏の中見る映画にしてはアツすぎた。
やま

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