世の中み〜んな母親から生まれてて、「母親」はこの世にわんさかいて。
それくらいありふれた存在でありながら、それでも、性別とか人種とかを越えて「母親」っていうのは本当に独特で特殊な生き物だと思います。
そしてこの特殊さを緻密に描ける人っていうのは、形はどうあれ自分が「母親」に囚われている(いた)ことを知っていて、それを愛に昇華できた人なんじゃないか。そんなことを感じさせられた作品でした。
”怒り悲しみそのまんま”じゃない、どことなくアイロニカルな感じと、トム・ヨークが絶妙にマッチしているところもとても好きです。