このレビューはネタバレを含みます
観終わった後の「重さ」が計り知れなかった。
描かれている事のスケールと重さが壮大で壮絶すぎて、正直他の名作映画でさえ描いていることがちっぽけに感じてしまうほどだった。
この映画を「メッセージ」「ブレードランナー2049」より数年前に撮っている
ドゥニ・ヴィルヌーヴは本当に恐るべき才能の持ち主だと思う。
本当に素晴らしい映画を撮るのに、ハリウッドの役者は一切必要ないことを教えてくれた。
演技、展開、感情、カメラワーク全てが完璧だった。
本当に最初から最後まで映画に引き込まれていた。
ここまで感情に語りかけ揺さぶられる映画を他に観たことがないと思う。
俺が観たかったのはこういう映画。
あまりにも素晴らしくて、この映画を観た後に他の映画を観る気があまりにも無くなってしまった。
今まで映画に夢中になってから500本以上観てきたけど、ここにきて初めて映画の概念、映画に対する自分の見方を大きく変えられた気がする。
映画とはこうであるべきであることを教えてくれた。
ずっと心の奥で探し求めていた映画。
俺はずっとこういう映画が観たかった。