Jinn

蝉しぐれのJinnのレビュー・感想・評価

蝉しぐれ(2005年製作の映画)
2.6
オープニング観て、すぐ「良い!」と思う映画ってあんまり無いですよね。
この映画の冒頭はとても良かったです。すごく淡い、ノスタルジックな望郷感や恋心が表現出来て居たと思うし、風景の光と陰のコントラスト、そんなアートワークはとても秀逸でした。


・・・・が!
主役が市川染五郎に交代した辺りから様相はガラッと変わります。
ハッキリ言ってですよ、少年時代の役者さんの名前知りませんが、あまり有名でなくても、最後まで彼でラストを向かえてしまった方が良い作品になったんじゃないかな、と思いました。
少年時代というにはあまりに骨格もシッカリしてたし、顔つきも大人っぽかったし。
演技も良かったです。彼に比べて市川染五郎の体の線の細いことと言ったら・・・もう。
設定上でも時間がそんなには経ってないようでしたので、同一人物とはとてもじゃないけど思えませんでした。付け加えて相手役の木村佳乃もイメージ全く違います。

染五郎パートからの役者達も、ちょっと・・・という感じで、全体的に一気にグレードが落ちる感じです。ふかわりょうと今田を同時に登場させちゃね・・・。
本当にドン引きしました。演出も後半は一ランク下がる感じです。

もともと市川染五郎主演で製作企画があったんでしょうけど・・・・それにしても、前半もったいないなぁ・・・すごく良かったのに・・・・。
あと原作は読んでませんが、物語をこの時間に収めるのにもあまり成功してるようには見えませんでしたし、音楽もテーマ曲は良い曲だと思うのですが、ことあるごとに同じ曲がかかるのも、うーんなんだかな って感じでした。
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