ねぎ

赤ずきんのねぎのネタバレレビュー・内容・結末

赤ずきん(2011年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

設定は非常に魅力的だが、いまいち面白くなかった。
伏線も一応回収されているし、アクション、サスペンスと人気の要素はあるが、全体的にふわっとしてる。
シナリオが何がやりたいのかわからないのと、観客がどういう気持ちになればいいのかわからないからかも?

美術、音楽は本当に素晴らしい。閉鎖的な村の雰囲気、独特だけど生活感があるビジュアルが素敵。特にお祝い時の乱痴気っぷりが、かなり辺境感があっていい。

しかしこの描写なんなの?っていうのが多すぎる。

赤ずきんをモチーフにしているが、原典のように無知で無垢な主人公が悲惨な目にあう、のが本筋というわけではない。
「良い子のふりして、顔も可愛くて、完璧だった。よくも騙したわね。その罰を受けるが良いわ」というセリフがある割に、主人公は魔性って描かれることもない。(正直、主人公は良い子なのか?)
村の中に人狼がいる!のに、村が魔女狩りの狂気に至るとかもない。
一応次々容疑者が出るが、矢継ぎ早で推理的な要素が無いのでカタルシスも薄い。

肝心の人狼は、今まで実の娘だと思っていた娘を衝動的に殺し浮気相手も殺したのに、妻は殺さないし、村を出たいと思った動機とそのきっかけも不明(20年も経って今の生贄じゃ肉が足りないと思ったのか?)、謎におばあちゃんそっくりの声が出せる。

期待感をすかすようなものが多かった。
ねぎ

ねぎ