よしおスタンダード

ションベン・ライダーのよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

ションベン・ライダー(1983年製作の映画)
3.8
相米監督初期作にして、相米ワールド炸裂の、

邦画を代表するような「トンデモ映画」。
でも、僕的には大傑作である。

どのシーンも見ごたえがあって楽しい。

「地方にある謎のテーマパークの、安全なのかどうかもわからないような乗り物に、ひたすら乗っている」ような映画。

怖いんだけど、乗っちゃうと意外と楽しい、花やしき感。

その乗り物に乗りにやってきたのが、主人公3人組。

公開当時、

河合美智子・・・15歳。
永瀬正敏・・・17歳。

そして、今や俳優だったことすら知らない人が多くなってきた(笑)、

坂上忍・・・16歳。

3人とも、本作がデビューとなる。
(坂上だけは子役出身なので、映画としては本作がデビュー)。

まぁ、さすがに永瀬も坂上も、幼くてなんだかかわいらしいね。

この頃の坂上に「あなた30年以上経つと、昼の帯番組のMCやってますよ」

って言ったら、なんて答えるだろう。

「バーカ言ってんじゃないよ! そんなくだらねー仕事してるわけねーだろ。日本を代表する俳優になってるに決まってんだろ!!」

と怒鳴られそうな気がする。人生とはわからないものである(笑)。

さて、そんなことはどうでもよく、

本作を見るのは2度目だが、本当に冒頭で書いたごとく、

わけのわからないアトラクションに無理やり乗せられてる、みたいな映画である。

ところが、そのアトラクションを、3人組はとことん楽しんでいる。

その楽しんでいるさま、はしゃぎまくっているさまは、傍から見ると、なんだか微笑ましいと同時に、青臭い。

青臭い・・・ションベン臭い。

!! だからタイトルが「ションベン・ライダー」なのか!!