相米監督初期作にして、相米ワールド炸裂の、
邦画を代表するような「トンデモ映画」。
でも、僕的には大傑作である。
どのシーンも見ごたえがあって楽しい。
「地方にある謎のテーマパークの、安全なのかどうかもわからないような乗り物に、ひたすら乗っている」ような映画。
怖いんだけど、乗っちゃうと意外と楽しい、花やしき感。
その乗り物に乗りにやってきたのが、主人公3人組。
公開当時、
河合美智子・・・15歳。
永瀬正敏・・・17歳。
そして、今や俳優だったことすら知らない人が多くなってきた(笑)、
坂上忍・・・16歳。
3人とも、本作がデビューとなる。
(坂上だけは子役出身なので、映画としては本作がデビュー)。
まぁ、さすがに永瀬も坂上も、幼くてなんだかかわいらしいね。
この頃の坂上に「あなた30年以上経つと、昼の帯番組のMCやってますよ」
って言ったら、なんて答えるだろう。
「バーカ言ってんじゃないよ! そんなくだらねー仕事してるわけねーだろ。日本を代表する俳優になってるに決まってんだろ!!」
と怒鳴られそうな気がする。人生とはわからないものである(笑)。
さて、そんなことはどうでもよく、
本作を見るのは2度目だが、本当に冒頭で書いたごとく、
わけのわからないアトラクションに無理やり乗せられてる、みたいな映画である。
ところが、そのアトラクションを、3人組はとことん楽しんでいる。
その楽しんでいるさま、はしゃぎまくっているさまは、傍から見ると、なんだか微笑ましいと同時に、青臭い。
青臭い・・・ションベン臭い。
!! だからタイトルが「ションベン・ライダー」なのか!!