B姐さん

キラー・エリートのB姐さんのネタバレレビュー・内容・結末

キラー・エリート(1975年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

前半、とにかくジェームス・カーンとロバート・デュバルが並んでたわいもないことを喋っているだけでウキウキだったのだが、中盤あたりで「ニンジャ軍団」が出てきてから、映画内に「不穏」な空気が立ちこめてきて、最後は「ありゃまあ」と言う感じになってしまった。
原因はペキンパーが「おふざけ」で撮っているのではなく、これを「真面目」に撮っていることであり、メタ批評っぽくしたかった匂いがあるからだ。つまりジャンル映画を茶化してるように見える。

だからかわからないが、(毎度のことだが)編集権が奪われ、ラストには意味不明な台詞が残されることになる。それはジェームス・カーンの台詞で“what's the matter”「どうした?」というもの。そこで映画はブチっと終わり、航行するヨットの俯瞰ショットになってクレジットが流れるのだが、それはオイラの台詞だった。

本作は「愚作」「凡作」ではなく「失敗作」。とにかく「困った映画」。ただ「憎めない映画」でもある。

VHS (10/16/2015)
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