みんてぃあ1109

骨までしゃぶるのみんてぃあ1109のレビュー・感想・評価

骨までしゃぶる(1966年製作の映画)
3.4
1966年夏八木勲さんのデビュー作。
夏八木さん2013年に亡くなってたんだ。。。
良い役者だったな。この作品から始まったんだねえ。

明治時代の遊郭の話。
貧しい農村から娘を買って遊郭に売り飛ばす。仲介業がいて、
遊郭ではその娘を買った金を前借り金としてそれを返すために働かせる。
ものすごく理不尽な雇用関係でしかも借金は減らないようにできてる。
それどころかなんだかんだで増える。だから辞めれない。逃げたらリンチ。

ストーリー的にはそんな新しい事はなく、そんな暗すぎる映画でもないです。最後の方はちょっとドキドキしました。
この最悪なシステムに慣れてしまって考えるのをやめてしまうかそれとも違うか。
主人公のお絹はずっと目が生きてました。いい演技。希望を捨ててないっていうか。しかも純真なんだろうなって感じが伝わってきました。
それが印象的でした。

しかし明治の時代は全員すべてだまされて遊郭に売られてるのかな。
働いたぶんだけきちんと稼げて借金返して国に帰ったとかいたのかな。
そのあたりが気になっちゃいました。