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人生はビギナーズのmsronのネタバレレビュー・内容・結末

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

DVDで2度目の鑑賞。
ゲイでもきっと自分の方を向いてくれると結婚してオリバーが産まれたものの、変わるはずもなく哀しみを抱えたままだった母。父のハルもまた、妻に愛はあってもゲイとして生きられないことに苦しんできた。
不幸そうな母を見てきたオリバーも何度女性と付き合ってもうまくいかない。作中「うまくいかないことを確認するために別れるのだ。」的なセリフがあり、過ごしてきた環境を思い心が痛んだ。
母の死後、ゲイのビギナーとして新しい人生を選んだハル。その父の死後、やはり問題を抱えていそうな(父親の異常な愛情?虐待?)フランス人のアナと知り合い、本当のrelationshipを築けるのか模索する。2人もまたそういう意味でビギナーなんでしょうね。いい作品です。
ゲイとの結婚に苦しむ母が出てくる「アメリカン・ビューティー」を思い出しました。これもまた近いうち再鑑賞してみようと思います。
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