派手さはないけどセンスの良さを感じる作品。
ピアノの旋律が胸に沁みます。
どのキャラクターもどこか不器用で愛おしい。
私が女性だからか、主人公の母の切なさに堪えました。
愛している相手に愛されているか付きまとう不安。
宛のないドライブが切なさを助長させる。
ユアンが感じる色んな諦めは、年を重ねるほど共感できそうです。
この恋が最後かな?
ん⁇やっぱり先が見えるぞ?
あぁ、あなたもそうなのね。
運命なんてないのね…
タンスシーンの落胆は、そんな彼の心の呟きを見ているよう。
映画全体を通して心理描写が丁寧でした。
クリストファー・プラマーのお父さん役がとても魅力的です。
夜中にお酒を飲みながら優しい気持ちになりたい時に観たい、そんな作品。