まつこ

人生はビギナーズのまつこのレビュー・感想・評価

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)
2.9
派手さはないけどセンスの良さを感じる作品。
ピアノの旋律が胸に沁みます。

どのキャラクターもどこか不器用で愛おしい。

私が女性だからか、主人公の母の切なさに堪えました。
愛している相手に愛されているか付きまとう不安。
宛のないドライブが切なさを助長させる。

ユアンが感じる色んな諦めは、年を重ねるほど共感できそうです。

この恋が最後かな?
ん⁇やっぱり先が見えるぞ?
あぁ、あなたもそうなのね。
運命なんてないのね…
タンスシーンの落胆は、そんな彼の心の呟きを見ているよう。
映画全体を通して心理描写が丁寧でした。

クリストファー・プラマーのお父さん役がとても魅力的です。

夜中にお酒を飲みながら優しい気持ちになりたい時に観たい、そんな作品。
まつこ

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