まつこさんの映画レビュー・感想・評価

まつこ

まつこ

エル ELLE(2016年製作の映画)

2.9

イザベル・ユペールを堪能するための官能的サスペンス。

みんな平静を装っているけど心の中は見えない訳で。自分自身でさえ抑圧している何かに気づけない。ちょっとした刺激が眠っていた感情を目覚めさせる。
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.5

閉塞した毎日に行き詰ったらどうやって飛びこえようか。
アズミ・ハルコが教えてくれるひとつのメソッド。

始まって1時間くらいはモヤモヤしたんだけど「待ち受けにすると幸せになるらしいよぉ〜♡」には吹き出
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

3.6

邦題によってなんとなくラストがわかるから構えて観てしまった。

それでも入り組んだ構成がなかなかお洒落でまとまっている。作品としては良いけど、感情としてはツライところ。

エズラ・ミラーの色気と邪気満
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けんかえれじい(1966年製作の映画)

3.3

これは男ならわかる気持ちなのか⁈

とにかくテーマソングに心を奪われた!あれ、歌いたい‼︎

ズボン脱いでピアノを奏でるのにどんな意味があるのかイマイチわからなかった…
好きな子の笛舐めちゃうみたいな
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夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

3.8

アントワーヌくん探偵になるの巻き。

なんだこりゃ‼︎
始まりから身もふたもないけど軽い!プププなシーンが多くて好き!

不憫なようでちゃっかり美味しい思いしてるアントワーヌ青年。英語や名前を繰り返す
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アントワーヌとコレット/二十歳の恋(1962年製作の映画)

3.6

アントワーヌくん恋に落ちるの巻き。

甘酸っぱい。
空回りし続けてポッカーンとなったら音楽と詩がアントワーヌ青年に寄り添う。

生きる喜びを噛み締めたくて若者は恋をする。不幸な恋も幸福な恋も若者にとっ
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トスカーナの贋作(2010年製作の映画)

4.6

会話の応酬に酔いしれた。

おばちゃんがビノシュに諭すシーンが好き。「男はやり過ぎんのよ。仕事のやり過ぎか浮気のやり過ぎに男は大別されんのよ。ブレーキは女が持ちなはれ。バランスは理想であって追うのは阿
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

なるほどなー!

初めの緊張感が最後まで持たなかったのがちょっと残念かな。浜辺の緊張感やドラマの強さは今年「ヒトラーの忘れもの」を観ちゃったからか「うーん(´-`)」な気持ちでいっぱいになった。

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悲情城市(1989年製作の映画)

5.0

時は巡る。
春が来て冬が訪れるように、生まれては消えて、想いが繋がる。

日本統治時代の終わりから続く激動の時代を生きた、ある家族の人生を季節の移ろいを感じるように観る物語。二・二八事件が物語に影を落
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.0

むちゃくちゃだけど、このどうしようもなさが愛おしい。

誰にでも分かり合えるところと分かり合えないところがあって。それは家族だってそうなんだ。

小さな世界が彼女にとってはすべてで。その中で踠いては神
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.8

ゆるゆると流れる日常。
お洒落なモノクロに心が踊る。

ロードムービーってなんか好きなんだよなぁ。日常も非日常も愛おしくさせる。なんでもないことも、ちょっとしたことで歯車が狂ったり、動き出したり。やっ
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

5.0

京都大丸でのオードリー展に行こうかなと久しぶりに手に取った。

やっぱり酔っ払いのオードリーは最強♡

可笑しくて、可愛くて、切なくて。だけどとってもあったかくて愛おしい作品。

なんとなくアイマスク
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若者のすべて(1960年製作の映画)

4.0

家族ってなんだろう。

ぽやんぽやんしたアラン・ドロンがどんどん男の顔になっていく。綺麗な顔に流れる涙の美しさよ。ぽやんぽやんしたちょっと間抜けなアラン・ドロンの方が個人的には好みだなぁ。

全てを受
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.8

夢を見たっていいけれど、人生にやり直しはきかない。

何処にいたって、誰といたって、不満を言う人はいつも不満を抱えてるもんだし、何をしてたって幸せなあの人は何時だってささやかな幸せを大切にできていると
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君が生きた証(2014年製作の映画)

3.5

鼻がツーンと痛くなって涙で滲んだエンドロール。この音を劇場で聴いていたら涙が止まらなかっただろうな。

立場が変わればやるせない思いをぶつけたくなるのもわかるし、どうしてって問いたくなるのもわかる。で
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エレニの旅(2004年製作の映画)

4.4

ひとりの女性を通して激動の時代を見守った。どこにでもありそうだからこそ苦しい話。

この色が好き、この影が好き、この音が好き。
テオ・アンゲロプロス作品はやるせなさに苛まれるのに好きな要素が多すぎて、
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.3

思うことはほとんどネタバレ。

どちらかと言うと好きなシリーズだからか「うーん…」が止まらなかったなぁ。出だしのワクワクが続かなくて「乗り切れないライブに来ちゃった(*'.'*)」みたいな感じだった。
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ジャック・ドゥミの少年期(1991年製作の映画)

3.6

二人の愛の形。

ドアップのドゥミを見ていると近づきたくて覗いているのに、その度にお互いが個であることを感じていたのかなぁ、なんて想像してしまう。

今まで見た作品との繋がりにニマニマしては、見たこと
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ローラ(1961年製作の映画)

4.4

人が往き交い、各々の人生が交わる。トキメキと煌きと切なさを抱えながら誰かを待ち続ける。

シェルブールのようでロシュフォール。鮮やかな伏線の回収はあり得ないマジックのようだけど愛おしい。ミシェル・ルグ
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天使の入江(1963年製作の映画)

3.5

ギャンブルと依存と私。
破滅的な愛に暴力はつきものなのか。

愛とルーレットの相関。
最高にも最低にもなり得るから求めてしまうのかな。

ミシェル・ルグランの音は真っ直ぐ心を捕らえて離さないのに、理解
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.5

作品としてはテンポもよく、なかなか良くできてるなぁと思ったのだけど、モヤモヤとイライラに支配され過ぎて、観た後深夜なのにラーメン屋さんに行ってしまった。

マクドナルドに随分行ってないから行ってみるか
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

4.7

不憫で仕方がないのに気高い。
不運な女の人生を見ていると、人生ってしょうもないことの連続のように思えてくる。

それでも谷と山があるように、哀しみに勝る喜びもあるから人は生きていけるのかな。

愛に生
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おいしいコーヒーの真実(2006年製作の映画)

3.4

コーヒーを題材にした世界経済・貿易の不均衡と搾取の実態を描いたドキュメンタリーだった。

フェアトレードを探してみようかな。

みんなが幸せになって欲しいし、教育も栄養も行き届いて、麻薬植物に頼らない
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散歩する惑星(2000年製作の映画)

3.4

ヘンテコリンなのにバシッと決まった構図が好き。

不条理過ぎだし、シュール過ぎるから絶対に人を選ぶ!

子供と観たり、思春期の子が親と観たら気まずい思いでいっぱいになりそうな作品なんだけど、時々妙にハ
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残菊物語(1939年製作の映画)

4.8

ボンボンの感じがすさまじい。わかるわぁー!

お徳さんの健気さに泣いたよね。
内助の功ってこういうことなのかと思うけど、打たれてまで支える心意気は私にはないかなぁ。

新・平家物語(1955年製作の映画)

3.5

カラーの鮮やかさに唸る。
モノクロの世界はこんなにも華やかだったのか。

女性を描いた現代劇の方がグッとくるけど、雷蔵さんをはじめとした役者の熱にワクワク。それ以上に、木暮実千代さんの色気にクラクラ。

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

3.5

品物や慰みもんやない!男はみんな汚い!一人前の芸妓って何よ?誰が男に負けるもんかー‼︎って叫ぶ妹と、保守的な姉。

コレって溝口監督の叫びなんだろうなぁと同じテーマと出会うたびに思う。

野村浩将の方
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赤線地帯(1956年製作の映画)

4.5

幽霊でも出そうな音。
なんでそれにしたんやろか。
テレテレ〜ふうぅーみたいな。

京マチ子の「八頭身や!(どや!)」に吹いた。

少しのお金のために人生が滅茶滅茶になる。身体についたアカはなかなか取れ
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折鶴お千(1935年製作の映画)

5.0

真っ当に生きたいと思っても、そうはさせてくれない厳しいこの世。もっと幸せになって欲しいと願う心が自分を貶めていく。

汚いお金を使って欲しくない。でも、満腹にしてあげたいし、勉強をさせてあげたい。切な
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武蔵野夫人(1951年製作の映画)

3.5

みんなどこか愚かで物悲しかった。

溝口監督の置かれた状況は私の想像通りだったんだなぁ。
人は経験していないものを形にはできないのかもしれない。

元禄忠臣蔵 後篇(1942年製作の映画)

3.7

後編の方が人情が描かれているからか引き込まれる。

「そちの侍を立てる己の侍を立てる」という言葉に溝口らしさを感じた。ひとりの女を描いているのに女みんなに当てはまる感じ。女たちを越えて社会全体に訴えか
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元禄忠臣蔵 前篇(1941年製作の映画)

3.2

出だしとかめっちゃ好きなのだけど夜中に観ていると何度も寝落ちしそうになった。

話の筋は知っているからわかるけど現代劇よりは力を入れて観なきゃいけなくて。でもなかなか言葉が頭に入ってこないし、ワクワク
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お遊さま(1951年製作の映画)

3.6

絶妙なトライアングル。
男に挟まれる女もいいけど、女を囲む男女もいいなぁ。

彼女を思うと切なくて。
確かに愛はそこにあったのだろうけど、すべてはお遊さまが結んでいる。

悪気なしに着物姿で背負われる
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愛怨峡(1937年製作の映画)

4.4

なんでこんなにも溝口作品の女は前向きで強いんだろ。

恋なんて、愛なんて、と言いながら意地を張り、歯を食いしばって生きていく。駆け落ちして、捨てられて、子供を里子に出してまで。芸を肥やしに啖呵を切って
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名刀美女丸(1945年製作の映画)

3.0

そんなに引き込まれなかったのが正直なところだけど、トントンカチカチ火花を散らすあのシーンは好き!

夜の女たち(1948年製作の映画)

5.0

女に寄り添う溝口作品が好きなんだなぁと改めて思った。

戦後の混乱に堕ちていく女たち。
これでもかと冷たく描くのに、少しの希望や祈りが込められているように感じた。

バカにしないでよ!と突っぱねていた
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