Magicians go not exist
美しくて、儚くて、切なくて、残酷で、そして少し恐ろしい。
そんなアニメーション。
アニメーションのはずなのに、光のはいりかたとか、日の刺したところとか、キラキラしてて、とっても繊細だなって思った。どのシーンを切り取っても、文字通りとっても画になるし、素敵。
途中でまんまJOKERみたいなシーン出てきて、胸が締め付けられた。
現実はとても残酷で、無垢とはなんて罪深いことなんだろうと、純粋で無知なことの恐ろしさがひしひしと伝わった。けれどもそれと同じくらい、父性や愛情の健気さも伝わってきて。そしてそれらは与えられている時はあたりまえのように思って気が付かず、失ってから気づくものだということも。
やさしさは時に、残酷だとも思ったし、パールのネックレスを若者に欲しいとねだったあと、苦笑いしてあしらわれるシーンが強烈で結構すきだった。
雨に濡れ雨宿りしている時に、パッとアップにした髪を解いた時出会った頃はボブカットだったアリスがロングヘアになっていたことにハッとした。ワンシーズンのお話じゃなかったのかと。
最初は、紅の豚とか、LEONみたいな気持ちで見ていたけれど、また違った作品だったな。
表情や風景で魅せてく作品だからこそ、人によって、前向きな解釈をする人と、残酷だなって感じる人と、ハッピーエンドだと思う人と感想が十人十色なところも素敵。