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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃のYU@Kのレビュー・感想・評価

3.9
ゴジラが怨念の集合体で、モスラやギドラにバラゴンも含め怪獣がオカルト的存在という設定さえ受け入れられれば、怪獣ファイトの楽しさにどっぷり浸かれる作品。
この作品、とにかくゴジラが怖い。GMKゴジラは人を殺すために殺してる。白眼なのも不気味さとオカルト設定の両立が出来ててGOOD。バラゴンにしつこく追い打ちかけたり、静かに背後を取るモスラに振り向きざまの近距離熱線、挙げればキリがない。ゴジラの圧倒的な強敵感。
CGで優雅に飛び回るモスラは、ギドラを庇って熱線を浴びるシーンが印象的。鹿児島池田湖から飛び立つというのは鹿児島出身の自分には嬉しい。千年竜王ギドラは、モスラの力を受け継いでキングギドラに進化。闇夜で金色に光る3本首がとにかく美しい。
全編、金子監督のセンスが光る。サーチライトに照らされるゴジラやモスラ、魚眼レンズの歪んだ画面の端々で対立するゴジラとキングギドラ、CGによる「しなる」モスラ、ゴジラ登場時の見上げるカット、等々。怪獣大暴れなお祭り映画として、本当に見てて楽しい。
ラストカット、ゴジラの心臓のみが海底で鼓動する衝撃の画から、バーーーン!とあのゴジラのテーマが流れてスタッフロールに変わるのは何度見ても痺れる。そして、音楽は平成ガメラも手掛けた大谷氏。「♪で~れれれ~」のあのテーマが耳に残る。
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