ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃の作品情報・感想・評価

「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」に投稿された感想・評価

ゴジラ映画の保守本流を見事に再定義した名作。
単なるモンスター映画に成り下がったエメリッヒ版GODZILLAへのアンサームービーでもある。最強かつ最恐かつ最凶の権化となったゴジラ。第一作のゴジラを研究し、ゴジラとして描かねばならないことを追求した結論としてシリーズベストのキャラ設定。その対立軸として日本古来の伝承とリンクさせた三代神獣を置き、キッチリ怪獣バトルを展開。平成ガメラとは異なり科学的アプローチに寄せなかったのもいい判断。(入れたらゴチャゴチャになってただろう。)
ゴジラの本質と怪獣バトル。それだけでも十分なのだが、本作が見事なのは一番盛り上がるところを人間ドラマに託した点だ。やらなければならない仕事に目覚める父娘。
「他の誰かならよかったか?」
このセリフから始まるシーンは本気でシビれた。互いに尊重し合う二人の関係は本当に輝いている。あってないような人間ドラマになりがちな怪獣映画の中で主人公たちをここまでドラマチックに描いたゴジラ映画は他にない。
オープニング、バラゴン戦、砲撃開始からの千年竜王覚醒。金子大谷コンビならではの、映像と音楽と台詞がビタビタビタとハマりグイグイ攻めてくるシーンも要所要所で展開され圧倒される。
横浜決戦の後半の息切れとキングギドラの造形がイマイチなのがマイナスだが、ビオゴジと並んで間違いなくシリーズベストだ。
50年後くらいにまたゴジラがやってくるんだろうな、と思わせるラスト。新たなエッセンスを注ぎながらも、かなり初代を彷彿とさせるくらい秀逸にゴジラの意味を考えさせる傑作。ハリウッドゴジラもウケてるけど、やっぱりゴジラは日本でしか作れないよ。

今回のゴジラはとにかくヴィラン。むしろ聖獣たちが「ガメラ的」な役割を果たしている。きっと50年前のゴジラと違うのは、兵士の残留思念だけじゃなく、芹沢博士の思念すら宿った上で日本に上陸したんじゃないか?ということ。「幸福に暮らす」というのは、過去の戦争や惨劇を忘れて何も考えずにのうのうと生きることとは訳が違う。ゴジラは平和ボケした日本に戦争を持ちかけ、50年前に為すすべがなかった防衛軍にすら存在意義を問いかけている。さあ誰が国家を守るんだ?と牙を向けてくる。だから我々は語り継がなければならない。平和ボケで生きるのではなく、真の平和を実現させるために。

とても人間臭い闘いが観れるのが何より良い。映像も音楽もとにかく素晴らしい。
モスラにもっと魅力があれば、なお良かったけど!
徹底してシリアスな怪獣映画である平成ガメラの金子監督初ゴジラ作品。
子どもの頃に、劇場で観て以来18年ぶりの観賞でしたが、ここまでアンチ子どもゴジラとは!笑
当時、とっとこハム太郎との併映らしいが、これでは子供は凍り付いたと予想できる。
ガメラのシリアスぶりは本作にも受け継がれており、スリラー的に全体が緊張感に包まれている。
特に冒頭の原子力潜水艦の事故で、青く発光しながら岩陰を移動する背ビレのシーンからのOPとガメラ風の音楽(初見からずっと覚えてます)は鳥肌モノ。

本作では容赦の無い暴虐ぶりを見せるゴジラは、太平洋戦争で散った英霊たちの残留思念の集合体であり、平和ボケした日本にお灸を据えるために襲来するという今までに無い特異な設定で悪役として描かれている。
ゴジラの造形は白濁した眼球に、鋭い牙と爪が破壊神らしくてエグい。
一方で、護国聖獣伝記に記される三聖獣モスラ、ギドラ、バラゴンが日本を護るためにゴジラに対峙するも、歯が立たないのは重苦しい雰囲気である。
キングギドラは今までの西洋ドラゴンではなく、神話の霊獣=麒麟ぽくて神々しく、斬新で良い。
最後はこれまた異様な終わり方で余韻を残す、最後まで気を抜けないゴジラ作品。

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラシリーズ25作目。
監督が平成ガメラの方なので、なんとなく雰囲気もガメラっぽい。人がよく死ぬ。これはハム太郎目当てのお子様も泣いて仕方ないのだ!
ゴジラが常に白目で話通じないのがよくわかる。逃げる人に向けて熱線吐いちゃう。キノコ雲出るレベルで吐く。
小便中のぬっくんをゴジラに踏ませようと考えたのは誰でしょうな。ナイスキャスティング。篠原も死なないと思わせておいて尻尾が当たってしまう。
冒頭でさりげなくエメゴジdisられてて草。
犬殺そうとしたDQNをやっつけてくれた幼虫モスラへの恩は一生忘れません。
防衛軍の会議で北村監督と手塚監督出てて嬉しいー!北村監督しゃべってー!!こういうオタク向けキャスティングに弱い。過去作のメイキング観てて良かったね。
ゴジラがえげつないのでバラゴンの可愛さが異常。民法ヘリにバラゴンが当たるシーンは54年ゴジラの東京タワーのシーンを思い出す。
ゴジラの前傾姿勢を背後から撮るアングル好きですわ。熱線吐く前。
モスラ羽化するとこ綺麗ですね。しかし攻撃が蜂っぽい。何故。下からアングル多くて蛾が苦手なワイ氏は薄目で視聴。足細いね。
ギドラ様お目覚めですが、寝不足のようであまり強くない。
モスラがギドラ庇ったー!!!ゴジラが海に向けて吐くと見せかけてモスラ粉にしてうわー…ってなったわ。ゴジラさん心が無い。
金粉見ると後片付けが~って思うけどCGなので片付け楽チン☆
キングギドラになると神々しい~。でかい。
ゴジラにはD03効いてなかったけど、ギドラのが皮膚薄いのかしら。
石持ってたとはいえ、ギドラ様が落ちそうな人間助けるとか夢向け話?
人類の兵器の勝利と見せかけて心臓生きてる。肩に近いけど残るのね。

操り人形ギドラは好きではないけど、ヒールじゃないギドラはなぁ…。ヒャッハー!って引力光線吐きまくりのが好きである。
話通じないタイプのゴジラは好きです。

「3分間で灰にしてやる」 +0.2
凶悪白目ゴジラ +0.2
犬助けてくれてありがとうモスラ +0.2
小便中に踏まれるぬっくん +0.2
バラゴン可愛い +0.2
カメオの特技監督たち +0.2
人間助けちゃう優しい千年竜王 -0.2
バラゴンさんにもうちょっと優しくして -0.1
総攻撃なのにモスラとキングギドラは国の見方なんやね
たははははは
れじみ

れじみの感想・評価

3.5
今回のゴジラ、ずっと白目剥き出しで一切の話が通じないサイコパス感がやばい。またしても設定はリセットされて、初代ゴジラに通ずる得体の知れなさや戦争批判のメッセージが色濃く出ている。実戦経験がないことが誇り、など印象的な台詞も多い。傑作。
KGE

KGEの感想・評価

3.4
凶悪。しかし聖獣を味方につけた宇崎竜童、このゴジラ相手に強い。
ノッチ

ノッチの感想・評価

3.5
1954年のゴジラ襲撃を、防衛軍が退けて半世紀、人々はゴジラや戦争の恐怖をすっかり忘れ去っていた。

ある日、グアム島沖で米原潜が消息を立ち、日本防衛軍は潜水艇「さつま」を派遣して海底調査に当たらせる。

しかし「さつま」はその海域で、原潜の残骸と共に、青白く光る背びれを目撃する。

ミレニアムシリーズ第3弾で、ゴジラシリーズ第25作目。

タイトルがまるで昭和の頃の「怪獣が一杯出てきて大乱闘」的な空気を出していますが、内容はというとそれとは180度違い、どちらかと言うと反戦ものです。 

『2000』以降のシリーズは、世界観をリセットしながら続いているが、この作品も同様。

キングギドラ、モスラ、バラゴンを日本のクニを守る土着の「聖獣」と設定し、ゴジラを日本を破壊しようとする怨念の集合体という仮説に沿って描いている。

かなり恐い怪獣映画です。

「子供向け」ではありません。 

ゴジラが人間を殺しにやってきます。 

核の炎で死んでいった人々の怨念を宿し、日本を滅ぼすという悪意をもって上陸し、殺したいから殺す、壊したいから壊すというスタンスで破壊と殺戮の限りを尽くす。

逃げ惑う市民に放射能を容赦無く吐きかけ、敵怪獣を徹底的にいたぶる悪役っぷりが拝めます。 

とにかく人がよく死にます。 

民宿でトイレしてたら踏み潰され、そっから助け出された女性も病院に入院してるところをタメてタメてシッポでドーン。

ゴジラの吐く放射線で兵士たちは吹っ飛び、そこには原爆を彷彿とさせるキノコ雲が立ち昇る。

人を直接狙って放射線を撃つゴジラは今回が初めてではなかろうか。 

ゴジラに叩き落された戦闘機の破片が民家に直撃し、それまで灯りのともっていた家が吹き飛ぶ。 
 
まさに身長55メートルの巨大なジェイソンだ。 

「明るく楽しいゴジラ映画」が好きなファンには大不評だったらしいが、まさに第1作を継承する正統なゴジラ映画って感じですね。

初代ゴジラの続きというだけあって、核の脅威、戦争の脅威といった重い内容にもなってるし。

またその存在も何やら怪しげなもので、目なんか白濁しています。
 
対するバラゴン、モスラ、ギドラの三大怪獣はヤマト聖獣として「くに」を守る正義の怪獣ですが、何とも頼りなく、ステキでした。 

ちなみに正義の側として応援されるキング・ギドラはシリーズ初。
 
最初は千年竜王と呼ばれ、空を飛べづにださださのギドラが、他の聖獣の力を借りて黄金竜・キングギドラに変身する姿は格好良すぎる。 

シリーズ中、一番キングギドラが輝かしい活躍をする映画でしたね。 

メインキャストの演技力不足(脇役は妙に豪華だけど)など小さな点で不満や気になる点はあるものの、これだけの要素をエンターテインメント作品としてまとめあげたことは驚嘆に値する。 

だけど監督は、篠原ともえさんに恨みでもあるんでしょうか?

まさに踏んだり蹴ったりな末路でした。 

というか、この映画が『とっとこハム太郎』と同時上映はヤバくないか?

案の定子供に見せるにはヤバすぎたようで、映画館で泣き出す子も多かったとか。
あべた

あべたの感想・評価

3.0
「昭和25年、今から50年前、日本は恐るべき災害に見舞われた。ゴジラである。」
言わずもがなの大怪獣が暴れまわる話。

ゴジラって地球の守り神みたいな怪獣じゃなかったっけ?
完全にヒールだった。
暴れまわるゴジラを止めようとモスラとキングギドラが頑張っていたような感じ。
古い年代の作品だけど迫力あった。

ずっと新山千春が誰だっけこれ状態で、キャスト見てすっきり。
旧態依然としたスタッフ陣が生んだマンネリ感とヒットとは言えない前二作の反省を活かしてか、「平成ガメラ」の金子監督と「ウルトラマン」の脚本家を器用。特撮スタッフも刷新しての心機一転ぶりが良い方向に転びました。
平成ガメラよりも死んでいく人たちのシーンが多いのは太平洋戦争がメタファになってるからだろう。
阪神淡路の記憶を忘れたかのような前二作は、やはりノンキすぎた(9.11もあったばかりの年)
スター怪獣を惜しみなく登場させ怪獣プロレスぽい子供へのサービスもあるけど、全体的にディザスターで怖い。
白目ゴジラは子供たちに恐怖の存在たらしめるし、実に悪役ぽい造形で実に正しいと思う。

1stゴジラへのオマージュぽい画面だったり、怪獣目線のカメラアングルだったり、他の作品でやっていないことにも取り組んでいて流石金子監督!って感じだ。
女性主人公も前作より断然人間的。
ギドラからキングギドラへ変態する時の反則性(好き)
名前の知ってる俳優をチョイ役でたくさん登場させる作りは「シンゴジラ」を彷彿とさせて、飽きさせない工夫になってました。

渡辺謙より南果歩(元奥様)の方が先にゴジラ映画に出ていた、というどうでもいい発見。
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