Jun

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃のJunのレビュー・感想・評価

4.2
「ゴジラミレニアムシリーズ」の第3作目ではあるが、設定は『ゴジラ』(1954年)のみを踏襲している。監督は平成ガメラ3部作でも知られる金子修介が務めており、その他主要スタッフにもガメラシリーズに参加していた面々が多く見受けられる。

ゴジラが恐怖の対象として描かれている点はまさに原点回帰とも取れ、人類の為す術もない圧倒的なまでの絶望感が印象に残る。護国聖獣伝説になぞらえたドラマも見応えがあり、徐々に全貌が明かされていく怪獣たちの存在には胸が高鳴る。遂にゴジラとバラゴンが対峙したときは、劇中の報道ヘリのアナウンスではないが、興奮の余り感動を覚えたものだ。

一つだけ苦言を呈するとすれば、当時『劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険』と併映されたことだ。こんなん子供たち泣くよ。
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