イシダコ

ゴーストライターのイシダコのレビュー・感想・評価

ゴーストライター(2010年製作の映画)
3.5
怖い。ポランスキーが描く、突発的に降りかかる災難には何とも言い表せない実在感のようなものが備わっていて、マンソン事件を体験した当事者でしか描けないであろう本物の薄気味悪さを感じさせる。マクベス夫人の要素を孕んだオリヴィア・ウィリアムズが出色。またピアース・ブロスナン扮する元首相が、司法の窮追を交わすために自国から逃亡する展開は完全にポランスキー自身の投影であり、やはりここでも作品と作家は別物でないことが表れている。それはそうとカーナビの使い方、ミステリーとして技アリで秀逸すぎた
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