KondoChihiro

処女の泉のKondoChihiroのレビュー・感想・評価

処女の泉(1960年製作の映画)
4.1
2015/4/10 早稲田松竹
イングマール・ベルイマン二本立て。併映は野いちご。
ええ、なんかすごいものを観たぞ!というのがまず感想。ほぼほぼあらすじを頭に入れてなく、時代設定すらも知らずに観たらもう、ちょっと2015年資本主義の東京からは遠すぎて、異質すぎて、やけに興奮した。強度がすごい。そして光が美しい。
最後まで観て、泉が湧くシーンを観てやっと、ああ、キリスト教の奇跡か、宗教、信仰についての映画だったのかと理解(おそい)。カトリック系の学校に行ってたので、そこで触れたキリスト教の考え方…というか神の論理というか、に対してあの頃感じたもの。それと同じ「分からなさ」を久しぶりに感じた。ただ、その分からなさこそが「今、ここ」の私には新鮮で、なんかすごいぞとちょっと血が沸く感じだった。
映画では中世スウェーデンの土着信仰とキリスト教の対比も描かれていて、そのへんも興味深い。色々知りたくなりました。
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