処女の泉の作品情報・感想・評価

処女の泉1960年製作の映画)

JUNGFRUKALLAN

製作国:

上映時間:89分

ジャンル:

3.8

「処女の泉」に投稿された感想・評価

くれお

くれおの感想・評価

4.0
本当は怖いグリム童話
を観ている気分だった

羅生門に通じるモノクロ画面の迫力は流石
2020/10/23 DVD
構図(父親と一本の木)、撮影(木々を颯爽とすり抜けるインゲリ)、照明(ベッドの上の夫婦のバストショット)、どれを取ってもその無駄の無さ、実質的であり芸術的であるその様には正直驚いてしまった。話は寓話的に見えるようであるが、実のところ単純ではないと思う。そこが一見した観客には謎に映るし、より神なるものを感じさせる。
さかこ

さかこの感想・評価

3.7

かなりシンプルな筋だけど巧さで持ってく
ウェスクレイヴンの方も観たい
生恥

生恥の感想・評価

3.0
カエル(バーガー)、カラス、ヤギの3点セット。

黒澤明に影響を受けてると聞くと確かに森の中の描写はそうとも言える気がする。
黒髪の女、可愛かった。
未々

未々の感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

「羅生門」に影響を受けてつくられたようで

神の沈黙がテーマだということを頭に入れて観た


殺したあとに兄が何事もなかったかのように喋っていたら、そりゃ末っ子もスープをひっくり返すわよね

服をもらったあとの"お代をはずまないと"が、結果的にお代=報復になっていた

インゲリのこと
自分がオーディンを信仰していて、彼らがオーディンに操られていたから殺しに及んだ、カーリンを憎んでいたから助けなかった
罪の意識めちゃあるやん
神様っているけれどいるだけで、
黙っているし助けることもない、良い方向に導いてくれるだとかいうのは勝手な人間側の期待なのかも

罪なき子の死…末の弟とカーリンのことかな

ラストに、許されないと生きていけないみたいな台詞があったけれど、許してくれる他者の存在が人間には必要なのかもしれない 神のような不確定なものでも良いから
自浄できないね

泉が湧き出たのは神の力かな
ずっと黙っていたし看過していたけれど、最後に向こう側からの働きかけがあることでアンサーをもらった感じがある

処女どうこうがキリスト教の中で大事だけれど、劇中で処女でなくなったのは何か関係があるのかな
水

水の感想・評価

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生贄となった少女
雰囲気ががらっと変わるラストシーンでメッセージを語る
shaw

shawの感想・評価

4.0
初ベルイマンが「第七の封印」でした。あれは思った以上にファンタジックで、そして笑いが多かったが、本作は終始重苦しい、慟哭のドラマです。

しかしながら両者ともにテーマは同じ。「神の不在、沈黙」といったもの。人間に降りかかる悲劇をなぜ神は防いでくれないのか、なぜ罪人を罰しないのか。

しかし「不在」っていう表現が正しいような気がする。「沈黙」なんていったらそれは神がもういる前提なので。本作然り、ベルイマン作品は「神様、あなたは本当にいるんですか?」っていう話だと思う。神への懐疑、信仰への懐疑。

自分の父は昔の映画が好きな理由を「善悪白黒がはっきりしていてシンプルだから。今の映画は複雑すぎる」といっていた。

しかしベルイマンの映画を見たらもうそんなことは言えないだろう。人間は生まれた時からどんな世代だろうが変わらない。本質的に。

良くも悪くもそれがベルイマン映画の魅力が色褪せない理由になってる気がする。
本作でも引き続き、監督の神への不信感が顕れているのだが、どちらかというと信者である愚かな人間に焦点を当てている。終盤の驚異の展開は、些か皮肉が強すぎるのではと思わされるものの、全体としてはタイトに仕上がっているゆえに無理なく観られる。本当に良くあるような話の筋なのだが、あちこちに巨匠の卓越した技術が見られるゆえに飽きることはない。ベルイマン作品の中でもかなり好きな作品。
Taul

Taulの感想・評価

4.0
『処女の泉』(1960)リマスターDVDで初鑑賞。ベルイマンは4本目。聞きしに勝る陵辱と復讐。それをある意味美しく描くことで残酷さが際立つ。構図、導線、照明、編集の素晴らしさ。当時初の試みの演出方法もあるのでは。アイデア一人歩きも感じるが、若い頃見たらトラウマ必至の宗教的な作品。

2015年1月鑑賞
Haruki

Harukiの感想・評価

3.9
ベルイマンの「第七の封印」やブニュエルの「ビリディアナ 」のように、神の沈黙をテーマにした作品。

キリスト教と土着信仰が混在する中世のスウェーデンを舞台に信仰の限界を描き、世の中に翻弄される人間の数奇さを映し出す。

父親が木を倒すシーンは圧巻。

一見救いがあるように見えるラストは、実は無情で救いがない気がする。
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