りほ

ダメージのりほのレビュー・感想・評価

ダメージ(1992年製作の映画)
4.2
不倫の恐ろしさと現実をいち早く描いた傑作。ラストの台詞が全てを物語ってる。ルイ・マルは芸術性や雰囲気ではとても語れない監督だと思った記憶。

恋も冷めればどんな相手でもそうなる。これを過去の恋愛回顧しながらゆるく生きている老人の話だとは私には思えない。場面もうっとりするような描き方ではなく、動物的というか美しくない撮り方だったのには意味があったんだなとラストで納得。
ジュリエットビノシュが都会的な美女ではなく、田舎臭さがあるのがリアル。

奥さんのセリフもリアル。そりゃそう思うわ。お花畑映不倫画ではない部分を高く評価します。現代の方が評価されるかもしれない映画。
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