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ベティ・ブルー 愛と激情の日々のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.7
閑散とした海辺のバンガローで単調な日々を送っていた35歳のゾルグのもとに、美しい少女・ベティが現れた。
ベティの野性的な魅力に惹かれたゾルグは、彼女が行き場のない身であることを知ると、自宅に住まわせることにする。
激しく惹かれあうようになった二人は毎日のようにセックスに耽り、愛を確かめ合う日々が続く。
ある日ベティは、ゾルグが過去に書きためていた小説を偶然発見し心酔するようになる。
ゾルグの才能を稀有のものと確信し、作品の書籍化のために奔走するも各出版社の反応は冷たく、ベティの迸るような情熱は空回りし続け、失意に陥る。
ゾルグは穏やかな愛情で彼女を包もうと懸命に努めるも、ベティのストレート過ぎるほどの感情表現はエスカレートして行き、やがて・・・。
原題「朝、摂氏37度」というタイトルだけに、ゾルグとベティの激しい愛を描いたラブストーリーです。
ゾルグが住んでいるバンガローの持ち主の会社の社長にイヤミを言われながらいる条件として住んでいる地域の建物の壁を協力して塗ったり、ゾルグがイヤミな社長の言うことに従っているのに腹を立てたベティとゾルグがケンカしたり、ゾルグが書いた小説を本にするべく奮戦したりする中で、激しい気性のベティと穏やかで受け身だが優しいゾルグが激しい気性のベティに振り回されながらも愛を育んでいくのを丁寧に描いています。
物悲しい音楽や突き抜けたユーモアやゾルグとエディとの友情やゾルグとベティの献身的な愛が印象的です。
テキーラ・ラビドを飲みながら、まったり見たいラブストーリー映画の傑作です。
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