黒髪泥棒猫miyuki

ベティ・ブルー 愛と激情の日々の黒髪泥棒猫miyukiのレビュー・感想・評価

3.7
冒頭から圧巻されるモザイクの嵐だった。。
可愛くて奔放なベティの行動に女性ですら「うおっ」となりそうだけど、映画の本質はそんなベティに惹かれていくゾルグのお話であり、
ゾルグを好きでたまらないベティが原題の”37°2 le matin”のように子どもを欲しいと願う本能的なお話。

自分が好きなもの、そうだと思うことにはひたすら真っしぐらに愛するベティだけど、敵だと思うことにはまた真っしぐらに攻撃的。
そんなベティに「引くわ・・・」とならずに、(たまに頭おかしいぞ!と怒ってはいたけど)許容していくゾルグ。
ラストは悲しいような、愛しいような、何とも言葉にし難いラストだった。

ベティ役のベアトリス・ダルの演技力なのか、もはや演技とは思えないほどの存在感には度肝を抜かれる。