夜の

Vフォー・ヴェンデッタの夜ののレビュー・感想・評価

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)
5.0
予告で、Vの自己紹介にピンときたら絶対見るべき。
Vが魅力的すぎ。

OPは切り裂きジャックで、実は怪傑ゾロで中身はオペラ座の怪人。本人は巌窟王がお好き。その実態は…とまだまだ続く属性の鬼w
爆発でイニシャル描いたり、自分と同じ仮面をつけさせた大勢に紛れて逃走とか、やってることは怪盗KIDなんだけど、革命の意志は至極まっとう。「革命」というとなんだか暴力の言い訳で、日常を忘れてるイメージがあってあまり好きじゃなかったけど、Vのはすごく普通。共感できる。

常時舞台役者のようなVなので、話す言葉は古典悲喜劇。イヴィとの共通点。
この、主人公二人が出会った時に映画とか舞台の台詞からの引用が共通の言葉になる展開がすごく性癖。

ともすれば自分勝手にもみえるイヴィだけど、日常的な恐怖が人をどう支配するのかがよくわかる。それを、痛々しさのない透明度とうんざりしない強さで演じてるポートマンの真摯さがいい。

Remember, remember the 5th of November.
という台詞はインターステラーの「怒れ、怒れ、消えゆく光に」のディランの詩を思い出させて震える。そういえばあれも抗う物語だったよなあ、と。
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