あんじょーら

さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-のあんじょーらのレビュー・感想・評価

2.9
追悼として、私はこの作品を選んで観ました。

松本先生の作品には、やはり昭和に子供時代を過ごした者としては、やはりヤマトなんです。出渕さんの新しいヤマトも、イスカンダル編は全部観ましたし、旧作とも見比べたりしましたが、いかに最初の作品が素晴らしかったか?を改めて感じました。

ただ、今となっては、やはり劇場版のやたらと特攻を煽るのはどうか?と思いますが、私にとっての最初の『この戦いが終わったら田舎に帰って結婚するんだ』みたいなフラグが立つ、と今なら言われる表現は、ヤマトのサナダさんです。

この作品は松本先生の中でどのような立ち位置になるのか?分からないです。ですが、漫画の音速を超える為に命をかけるパイロットの話しとか、とにかく男のロマンの話しだと理解してます。


多分、こちらの劇場版はあまり有名ではないでしょうし、ちょっと蛇足感すら、脚本の上なら感じます。

ただ、ただです。

とにかく名台詞というか、パンチラインだけ、エモーショナルだけ、で出来上がってる作品は見た事が無いです。本当に辻褄とか合理性とか論理性とかじゃなく、情熱、passion、だけを言葉に込めた作品。


ずっとラジオのジェットストリームの名台詞が続く感じです、と言えば伝わるでしょうか。


声優さんもサイコーです、特に、富山敬さん、江守徹さん、ハーロックも出てきますし、サイコー。


りんたろう作品としても、私の中では幻魔大戦に次ぐ作品だと思います。


ま、エモーショナルに振り切った作品として稀有。


最後の曲を聴きながら、松本零士先生の追悼にかえて。