見事な構成、演出で、統合失調症のひとが見ている現実と幻覚が混ざり合った世界が表現されているから、ジョンの気持ちに寄り添って見ることができた。周囲の人々の理解を得ることが難しい病気だと思うので(しかもこの映画が制作された時代ならなおさら)、自分は精神的に健康だと思っている視聴者の気持ちをジョン側に引き込めるだけでもすごいことだと思う。
難しいテーマをエンタメとして昇華しつつ、病気に対する社会の理解を促すことにも成功している、ものすごい作品。
有名な作品というぼんやりとしたイメージだけあって、あらすじを全く知らずに視聴。ジョン・ナッシュの名前が出た瞬間、かの有名なゲーム理論の…！？と、実話をベースにした話だと知り、とても驚きました。
