YusukeTaruya

ビューティフル・マインドのYusukeTaruyaのレビュー・感想・評価

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)
3.1
経済学、経営学、マーケティング、政治学を学んだ人なら必ずゲーム理論の最も基礎的な概念である”ナッシュ均衡”という概念を耳にする機会があるだろう。

そういうわけで、自分は彼に訪れる大きな”転回”も晩年の”栄誉”も、脚本と事実の違いも知っていたため「どのようにしてそれらを」という鑑賞方法をとることになった。(ちょうどSWのEP1-3でダースベイダーが誕生する過程を楽しむように)

135分とやや長尺なのに、ゲーム理論自体はわずか20分で完成、残りのほとんどが彼に訪れる苦難に焦点を充て描かれていたけど、「そこにそんなに時間を割くのか…」というところが多々あったので脚本は少し残念。先入観をもたずに観たかった。

ラッセルクロウの演技は圧巻。直前に観た西部劇『3時10分、決断の時』のラッセル・クロウがタフな役柄だったから?
アカデミー作品賞は受賞して主演男優賞を受賞してないは同年にノミネートされていた『アイアムサム』のショーン・ペンと相討ちになったからかな?
ナッシュ自身はこの映画にどのような感想を持ったのだろう。

2015年の5月23日にナッシュは交通事故に遭ったそうで。
「アリシアと一緒に車から身を投げ出され、二人で一緒にこの世を去る」という事実こそがこの映画の締めくくりになるのだと思う。
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