上半期はもしかしたらこの作品が1番かもしれない。
何の気なしに見始めた作品だが、天才の苦悩とサスペンスを見事な塩梅で作り出していた。
現在で言う統合失調症に悩まされるジョンとそれをひたすら支えるアリシアの愛に最後の演説のシーンで感涙。
「学者としての最大の発見をした、人として最大の発見、愛という不思議な方程式においてはどんな答えが見つかると思う。」
「ここにいるのはきみのおかげ、君が僕の答え。君が全ての答え。ありがとう。」
過去に多重人格や幻覚に悩まされる話を鑑賞してきたが、それらをあるがままに受け入れ、それを許容する作品は私が知る限りこの作品以外出会ったことはない。
作品は2001年に公開された。
2015年 ジョンとアリシアはオスロで行われた授賞式の帰路、ニュージャージー州で乗っていたタクシーの事故によって帰らぬ人になっている。
ジョン・ナッシュ86歳 アリシア 82歳であった。