「国家の陰謀×有識者」なんていかにもロン・ハワードぽい構図やなって思って観てたら途中から全然違う方向に走り始めてそこから更に引き込まれた映画。
サスペンスとかミステリーとかの印象が強いけれど、これは完全にヒューマンドラマ。そして実話を基にした素晴らしいストーリー。
ラッセル・クロウはどうしてもアクションとのイメージが強くタフガイな役を期待しがちだけれど、本作についてはそうじゃない役を完璧に演じきっている。
変な話、途中からトム・ハンクスに見えてくる謎現象もあり、自分の中のラッセル・クロウ像が崩れてより大きく再構築された感じがある。
それくらい素晴らしい映画だし、今後もリピートすることになるだろう。約20年前のこの名作を観ていなかったことに映画セレクトの幅の狭さと偏り加減を思い知らされた。