とまぴゅー

鬼龍院花子の生涯のとまぴゅーのレビュー・感想・評価

鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)
5.0
有名な夏目雅子の「なめたらいかんぜよ!」目当てに見てみたけど本当に良かった。雰囲気・配役・演出全てが好み。
闘犬のシーンは本物かな?ちょっとここだけはキツい。犬がかわいそうで。

仲代達矢の鬼政は結構どうしようもないヤツなんだけど、不思議と魅力があり憎みきれないし、その目力に圧倒された。
夏目雅子も岩下志麻も夏木マリも全員ハッとするほど美しかった。特に岩下志麻の、ヤクザものの女の縞模様の着物姿は粋で見惚れる。
聡明で心優しい女性だった松恵の初めて見せる鬼政の娘である一面は、何だかカタルシスを感じることができた。でも夫の親族側から見れば堪ったもんじゃないよな。個人的には「なめたらいかんぜよ!」より「どきや」って言って小突くとこが一番かっこよかった。

この映画見たら朝ドラのカーネーションで、主人公の晩年の役を夏木マリが演じたのは納得できた。尾野真千子は若い頃の夏木マリに似てる!