らんでぃ

怒りの葡萄のらんでぃのネタバレレビュー・内容・結末

怒りの葡萄(1940年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

殺人容疑で逮捕されていたトムが故郷に戻り土地を追われた家族とカリフォルニアを目指す話。
1940年の映画で、舞台は更に遡り1920年〜30年代の物語。何か映画を観ているというよりも歴史の教科書を見ている感じだよねここまで来ると。現代とは生活が違いすぎてその様子を見れるだけでもなかなか興味深い。仕事めんどくさーなーって毎日思うけど、この時代は仕事があること自体が本当にありがたい事だったんだろうね。ただ生きるだけでもそれがドラマだったんだ。しかしいつの時代でも不条理というのは嫌なもの。真面目にコツコツ生きてきた人でさえ、いや、人だからこそ辛い思いをしてしまう。そんな中での母の力強い言葉、そしてカフェでの何気ないやり取りが一つの救いだよなぁ。今の世の中でも通じるところはあるとは言え、なにぶん時代が時代故にいまいちピンとこない話ではあるが、当時からしてみれば監督のメッセージが沢山詰まった映画なんだろうな。
らんでぃ

らんでぃ