ヴレア

ロスト・チルドレンのヴレアのレビュー・感想・評価

ロスト・チルドレン(1995年製作の映画)
4.6
ジュネ×キャロ×バダラメンティというファンにはたまらない映画。

「デリカテッセン」から続くダークで悪趣味な雰囲気はそのままに、しかし、絵本を観ているような作り込まれた寓話の世界は冒険心に溢れており、とても魅了させられる。

冒頭、子供の元にサンタさんがやって来る場面から始まるが、サンタさんが沢山出てきてちょっと怖いんですね。でもそれは夢の世界だった事がわかるんだけど、夢から醒めた現実世界ももっと狂気に満ちていて、ドミニク・ピノンが沢山出てくるんですね。こっちの方が悪夢じゃない?

そんな悪夢みたいな現実世界でサーカスの怪力男と美少女が繰り広げる冒険はとにかく予測不能で楽しい。作り込まれたセットを眺めているだけでも飽きないなぁ。
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